- ■マクロ経済スライド(まくろけいざいすらいど)
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少なくとも5年に1度の財政検証の際、おおむね100年間の財政均衡期間にわたり年金財政の均衡を保つことができないと見込まれる場合は、年金額の調整を開始します。
年金額は通常の場合、賃金や物価の伸びに応じて増えていきますが、年金額の調整を行っている期間は、年金を支える力の減少や平均余命の伸びを年金額の改定に反映させ、その伸びを賃金や物価の伸びよりも抑えることとします。この仕組みをマクロ経済スライドといいます。
その後の財政検証において年金財政の均衡を保つことができると見込まれるようになった時点で、年金額の調整を終了します。
なお、このマクロ経済スライドの仕組みは、賃金や物価がある程度上昇する場合にはそのまま適用しますが、賃金や物価の伸びが小さく、適用すると名目額が下がってしまう場合には、調整は年金額の伸びがゼロになるまでにとどめます。したがって、名目の年金額を下げることはありません。
賃金や物価の伸びがマイナスの場合には、調整は行いません。したがって、賃金や物価の下落分は年金額を下げますが、それ以上に年金額を下げることはありません。
- ■免除保険料(めんじょほけんりょう)
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厚生年金基金を設立した場合、厚生年金の保険料のうち、代行部分の給付に必要なものとして、国に納めることが免除される保険料のことをいいます。
免除された分は厚生年金基金に掛金として納められ、代行部分の給付の原資となります。免除保険料の率は、現在、基金の年齢構成等により2.4%〜5.0%の27段階に分かれています。